当店の醸造所で、冬にピッタリの季節限定ビールを造りました!2026年1月13日より、お店にてご提供。ここでは、当店ブリュワーが、ビールが美味しく出来上がるまでをレポートしていきます♪
①冬限定ビールの開発秘話
②発酵の様子をレポート♪
③レシピのちょっとマニアックな話
④ついに「柚子のウィンターヴァイツェン2025」完成 NEW!
①冬限定ビールの開発秘話
当醸造所では、普段、定番のラインナップとして
・IPA
・レッドエール
・ヴァイツェン
・セゾン
・ブラックIPA
という5つのビールを造っています。より地域の皆様に喜んでいただけるよう、季節の果物を使ったビールがあったら面白い!と考え、冬らしい「季節限定のビール」を開発する事になりました。
ベースにするビールは、
・果物との相乗効果がある
・使用した果物が分かりやすい
・スッキリしたもの
と考え、“ヴァイツェン”に決定!
(▼ヴァイツェン自体、小麦を使った口当たりなめらかで香りがフルーティーなビールです♪)

また、当醸造所のヴァイツェンのこだわりは、「普段ビールを飲まない人にもオススメできるライトな味わい」というコンセプトで、他に流通しているヴァイツェンよりもかなりスッキリとしているのが特徴です。
そして使用するフルーツは、
・香りや味のイメージがしやすい
・季節感・特別感があるもの
と考え、“柚子”に決定!今回のビールの仕込みにあたって、大量に仕入れをしました!

実は去年と一昨年も、ゆずヴァイツェンを仕込んだのですが、使った柚子の量に対して香りが十分に活かしきれず。。。
今回は、柚子の使用量・添加のタイミング・添加の形状にもこだわって仕込みました。ちょっとマニアックなレシピや工程についてはまた今度の投稿でお伝えします。
②発酵の様子をレポート♪
いよいよ柚子ヴァイツェン、仕込みが終わり、発酵段階に入りました♪ここで、今回の工程の1つのメインといえる「柚子の味わい・香り付け」を行います。
今回は、600Lのヴァイツェンの仕込みに対して、20kgもの柚子を丸ごと使用!
柚子の香り成分が含まれる皮を一つひとつ厚めに剥き、中の身は絞ってジュースに。煮沸中の麦汁に、皮と絞り粕を。果汁は煮沸終了後に入れることで、爽やかな酸味と香りがしっかりと感じられる仕上がりを目指しました。

柚子を加えるのはこの工程だけですが、しっかりとビールに柚子の香りが残ってくれるよう期待を込めて、発酵させます。
ビールにおける発酵という過程は、「酵母が糖を分解して、アルコールとガスを生成する」こと。発酵中、ガスが生成されると、”ポコポコ”っと出てくる泡を確認できます。これは「発酵がちゃんと進んでますよ」というサイン!ひと安心する瞬間です。
▼(動画:生成されたガスがポコポコ泡で出てくる様子
この生成されたガスから、柚子の良い香りが広がります。(写真で香りが伝わらないのが残念🥺)
※ベースのビールが「ヴァイツェン」の場合、「ヴァイツェン酵母」で発酵させる為、本来はヴァイツェン酵母ならではの「バナナのような甘〜い香り」がしますが、今回は柚子を大量に入れているので、バナナの香りを上回る「柚子の香り」!これはどんな仕上がりになるか楽しみです^^
7日間の発酵を終えたら、「最終段階:熟成」です!
③レシピのちょっとマニアックな話
ところで、造っている柚子ヴァイツェンについて、ちょっとマニアックなお話。興味のある方は読んでみてください♪
ベースのビール
今回の柚子ヴァイツェンのベースとしたのが、通常のヴァイツェン(小麦のビール)。
ですが、通常のヴァイツェンと全く作り方にすると、柚子の相乗効果が得られづらいため、少し変化を加えました。
ヴァイツェンは、発酵させる温度帯によって、このような変化があります
・高めの温度24℃前後:バナナのようなフルーティな香り
・低めの温度18℃前後:クローヴのような香り
(※クローヴとは、ちょっと甘くてほんのりスパイシーな香辛料)

普段は高めの温度で発酵させていますが、今回は柚子とのバランスをよくする為に調整し、すっきりとしたバランスを目指しました!
柚子の添加方法
どうしたら、「より柚子の香りがビールにつくか」を色々と検討。。。
と考えましたが、より香りを残すためには
・果汁を絞るときに、果皮の油胞(ゆほう)を潰さないようにしたい
※油胞は柚子の皮の中の「ぶつぶつした部分」で、特に香りが出る部分
が課題になると考えました。

ということで、今回は「油胞を潰さないように1つ1つ丁寧に皮を剥き、その後に絞って果汁を取り出す」という方法を実践。果汁をしっかり絞れたおかげで、ビールにバランスの良い酸味が加わりました♪
発酵温度で香りが変わったり、材料の加え方で味わいが変わったり。。。ビール醸造は奥が深く、常に勉強になりますね🤔
④ついに「柚子のウィンターヴァイツェン」完成!
お待たせしました!冬の特別醸造「柚子のウィンターヴァイツェン2026」の熟成・樽詰が終わり、ついに完成しました♪
▼タンクから出来立てビールを注いでみると…

▼鮮やかなイエローカラー!早速、出来立てを試飲してみます♪

▼実際に飲みながら感じて欲しい、このビールの味わいをまとめると…
- 口を近づけると、ふんわり柚子の香り
- 小麦を使ったビールならではのキメの細かい泡がスーッと入ってきて…
- ほんのり小麦の甘み・まろやかな舌触り
- 飲み終わりは、少しの酸味でキリッと締まる
旬の柚子が季節感たっぷりで、なかなかの仕上がりとなりました!当醸造所が目指すビール「普段ビールを飲まない方でもつい飲んでみたくなる・気軽に飲める」1杯になったのではないでしょうか😁
さっそく「柚子のウィンターヴァイツェン2026」を数量限定でご提供開始いたします!ぜひ、出来立て新鮮のうちに、飲み逃しないようお試しいただけますと嬉しいです^^

「柚子のウィンターヴァイツェン2026」のご案内
・1月13日より、久米川ダイニングで、生ビールにてご提供します!
・提供期間中は、なんと・・「飲み放題コース」でも楽しめます!
「柚子のウィンターヴァイツェン」を含めた、全ての自家醸造クラフトビールも飲み放題。(コースにより内容が少し変わる為、詳しくはコースをご覧ください)
特別醸造のため、なくなり次第終了!ぜひ、醸造所直送の新鮮な生ビールをお楽しみ下さい♪

